布の話

 一本で使っている布の多くは手芸屋さんではなかなか手に入らない
貴重な布も数多くあります。ここにやってくる布達はインドやアジア、そして
日本で色んな方達が時間を費やし、手を施して作られた布も多く、この人は丁寧な人
だなぁ〜とか、大雑把だな〜とか、色センスが絶妙だとか、本当に色んな事を感じます。
藁が一緒に縫いこまれていたら、庭先で作ったんだろうなぁ〜とか・・。

 その感触ごと、伝えられたらいいのですが、直接、お店に立つ機会も少ないので、
なかなかお渡しする時に布の説明が出来ない事は、残念に思います。

 なので、時々、分かる範囲内で、ここで布の話をする事にしました。

 で、今日はインドの布。

 薄い綿の布にちくちく刺繍してあります。こうやって置いてあるとちょっと膨らみを感じます。

 この布の素敵なところは気が付きにくいかもしれませんが、透かしてみると

 柄の中が格子模様!!シャドーワークという手法です。

 

 雑貨にしてしまうとなかなか、この布の美しさは出せないのですが、小さなハギレの隅々まで
これを縫った方の手仕事を思うと大事に使いたい布です。