東日本大震災 その2

 友人のボランティア日記? どうぞ、読んで下さいね!

 ある女性が興味深い話をしてくれました。震災の一ヶ月位前から1週間前くらいまで、カラスが海岸沿いに数百派夜に集り泣き続け、カラスのフンで歩けない程だったらしく、祖母からよく「夜泣くカラスには気をつけれ〜。」と言われてたらしいので 地震津波かな?と不安だったらしいのです。そして震災の役1週間前にはピタリとカラスが居なくなったらしいのです。そして震災。その女性は海沿いに住んでいて自身の後、息子さんと、カラスの件もあってか、今の避難所にリュック背負って逃げたそうです。避難所は高台にあり港が一望できる、言わば眺めのよい場所です。避難した彼女は、自分の住む町が あっと言う間に飲み込まれ、消されるのを見たのだと思います。「住んでた町は、全くぜ〜んぶ、流されて無くなってしまったんだよ!カラスはちゃ〜んと教えてくれただけれども、こんなの、誰が想像できるかね?震災直後は、街がぐちゃぐちゃ過ぎて、ここはどこだべ?宇宙か??てな感じだったよ。写真も1枚も見つからないし、おどうちゃんとの思い出もぜ〜んぶ流されたよ。」

 ここから見える大船渡の港は風向きによっては、凄い臭いが漂ってきます。ある女性は、逃げろ!!の声に夢中で坂道を走って振り返ったら、もう、さっき居た国道は一面海だったそうです。
 食事を作るのも地域の方々です。ここは交代で作るらしく、それすらやらなければ、じっとしていられない働き者の母さん達は、参ってしまうでしょう。とにかく、居ることに飽き飽きのようでした。近所の大きな避難所は、レストランのシェフ達が大人数の食事を作り続けておられるようです。

 マッサージでは(この手記を書いている友人はマッサージの仕事も長く、最高に暖かい手をしてます!)その 張り詰めた体を触る度に喉の奥が苦しくなりました。少しでも心身が軽くなりますように。少しでも深い眠りにつけますように。願わくば夜泣きカラスはもうありませんように。