大事に思っている事

 一本の仕事の90パーセントはハギレです。
ハギレで作っていく事には、ちょっとした覚悟がいります。
散らかさずに仕事は出来ないという事。物が増えるという事。
とにかく時間がかかるという事。

 定番の物はどれも、ハギレが小さくなっても、活躍できるもの。
私の中には そこに、どうにも強い執着心があるらしいのです。

 例えば、
 かなり小さくなったハギレはビンに入れて取っておきます。


 今回はこの中からウールのハギレをチョイス。

 アイロンをかけます。

で、これが」
鼻になり

更に、ハギレでたてがみを作り
ウールのハギレの隅っこについた房もタテガミに入れて凹凸感を出します。
不規則なウールのハギレの形そのものを生かしつつ洋服にしていきます。
勿論、裏になる布も不規則な小さなハギレそのものの形を最大限に生かしたいので
それによって、ライオンの体系が変わります。
で、定番のライオンコースターが出来上がります。
顔の麻も小さくなったハギレ使えるという、私の中では優れたデザインなのです。
流行りの布を購入するのではなく、血の騒ぐ布を使い切る事、大事にしています。